日頃、小規模事業者様や中小企業の事業者様の支援をさせて頂いておりますが、
お店の支援となると、意外とベテラン経営者の方からの相談も多いんです。

10年以上飲食店を経営されていて、その道のプロの方がなぜ??と思いますよね?
長年経営してきているからこそ、時代の変化とともにお客様の層も変化してきていて、お店の方向性がよく分からなくなってしまった、とか、自信を持って何をオススメしていけば良いのか分からなくなってしまった…という方は実はとても多いのです。

今回は「低迷しているお店に必要なのはお客様の○○」について、お伝えしていきます。

小さなお店にありがちな事例

老舗の洋食店、ハヤシライスが美味しいお店にて。

小  松「今一番のオススメメニューは何ですか?」

オーナー「パンケーキです。今若い人たちに人気ですよね。お客様からも要望があったので…」

小  松「パンケーキ、売れていますか?」

オーナー「それが…全然出ないんです…」

小  松「え…。」(美味しいハヤシライス、ハヤシライスを自信を持ってもっと売っていきましょうよ…)

張り紙やPOPで色んなメニューをオススメしていて、店内はごちゃごちゃしており、肝心のハヤシライスが目立ちません。
多くのお客様はハヤシライスを楽しみに来店されたはずなのに、これでは何屋さんかよく分かりませんね…

お客様の絞り込み

優しいオーナーさんは、お客様の声に必死に答えようとして、お店の方針がブレてきてしまったんですね。

そう、低迷しているお店にこそ必要なのはお客様の絞り込みなんです。
お客様の声はとても大切です。でも、全てのお客様に好かれるお店を目指そうとしたら、お店の元々のコンセプトの鋭さがなくなり、誰の心にも刺さらないお店になってしまうんです。
そこで、お店の現状を洗い出し一旦はお客様を絞り込んで考えてみましょう、とご提案をさせていただいています。
本当に来てほしい、喜んでほしいお客様のために方向性を絞り込んでいくことで、一貫性が生まれお店のファンが増えていきます。

いかがでしたか?
沢山のお客様に来店していただきたいですし、多様なお客様に購入していただきたいですが、一旦はお客様を絞り込んで考えてみて、自店の本来の理想のお客様像を考えてみることはとても大切なことです。
ぜひ参考にしてみてください。