カジュアル衣料のしまむらが本年度中に台湾でEC(電子商取引)事業を始めます。
台湾現地のネットショッピングサイトなどに出店し、プライベートブランドの衣料を販売します。台湾では実店舗を増やす戦略をとっていましたが、今後は日本と同様、ネットを通じて若い世代のニーズを掴みます。
今回は台湾の通販サイト「momo」とYahoo!への出店を計画しています。
今後の取り扱いは主力のプライベートブランド「クロッシー」シリーズ。お手頃感のある価格は変えず、機能性や着心地にこだわり、男女向けのシャツやパンツ等を販売します。現地の実店舗で扱っていない商品も取り扱い、20~40代を中心に需要を取り込みます。
現在、しまむらは台湾で50店舗弱を運営していますが、若い世代を中心にネット通販の需要が増えています。台湾で自社の通販サイトを立ち上げる構想もあり、今後さらに販路を広げ収益拡大に繋げていきます。初年度の売上見込みは3千万円です。
[参考記事:2018/04/17 日本経済新聞]
ファッション業界のECとしてはユニクロ、ECモールとしてはZOZOTOWNが業績を伸ばしていますが、店舗を中心に拡大をしていた「しまむら」もネット販売を強化していきます。しまむらは2017年度3~8月期の決算は計画を下回り、売上高2841億円(前年比1.1%増)、営業利益238億円(5.2%減)と増収減益でした。店舗販売での収益拡大に限界を感じ、台湾でもEC事業参入に踏み切ったのでしょう。
私もネット通販をしばしば利用しますが、店舗に行かなくても手元でスマホを操作するだけで自宅まで届けてもらえる手軽さは魅力ですね。目まぐるしい速さでビジネス環境が変わっている現代。消費者はますます便利に。企業側としてはますますの迅速な対応と戦略策定を迫られるわけです…