包装ラップや容器などの素材各社が増産します。

クレハは包装ラップ原料を、東洋製缶は紙容器の生産能力を、それぞれ10~15%引き上げます。
現在日本では、共働き世帯は夫婦がいる世帯の内40%にあたり、1,200万世帯にもなります。「個食」や「作り置き」など食生活の変化で生まれる需要への対応です。

クレハは茨城県と兵庫県の樹脂加工拠点に十数億円を投入し、2019年3月末までに「NEWクレラップ」の生産能力を約10%以上引き上げます。2015年にはラップの原料である「塩化ビニリデン」の生産能力を2倍の6万トンに引き上げていました。

東洋製缶グループホールディングスの子会社、東缶興業は、今年5月に厚木工場(神奈川県)にて、コンビニエンスストアなどで使う紙容器の新工場棟を稼働させます。23億円を投資し、小牧工場(愛知県)から既存の設備を移設します。新工場棟での効率化運用により、生産ラインの能力を15%伸ばします。

自宅などで一人で食事をする「個食」以外にも、総菜などを購入して自宅で食べる「中食」や、週末に調理した食事を保存する「作り置き」など食生活は変化しています。それに伴い、小分けのための包装や包装フィルム・インクの他、日持ちを向上させる保存剤や酸化防止用の窒素ガスも需要が高まっています。
「力の弱い高齢者でも包装を開けやすい」「容器を替えなくてもそのまま電子レンジで温められる」など、高機能な食品包装は、日本の素材メーカーによる樹脂や接着剤の技術が生かされています。

日本の市場は成熟化と人口の減少により先細りが懸念されていますが、ライフスタイルの変化をきっかけに新しい需要が生まれています。

[参考記事:2018/04/19 日本経済新聞]

共働き世帯や少人数の世帯が増え、少量パックにしたり、作り置きにしている方は多いですよね。
私は週末に作り置きはしませんが…日ごろからおかずは多めに作って、分けて保存し、おかずが少ない日に小出しにして使うようしています。保存用のタッパーや保存バッグは以前より使う頻度が増えましたね。使い捨ての容器が増えていくと、環境に配慮した素材やリサイクル可能など、さらなる付加価値も求められてきますね。
我が家も共働きなので、家事の効率化はいつも課題です。料理しなくても良い日がたまには欲しいなぁ~~