「日経ウーマノミクス・プロジェクト」と「日経ウーマン」は、「企業の女性活用度調査」を実施しました。

2018年度版「女性が活躍する会社ベスト100」によると、ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループが1位、2位は住友生命保険、3位はJTB。
育児や介護と仕事の両立支援だけでなく、女性の活躍を進める研修、また残業時間の削減などに注力している企業が評価されました。

ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループは、前回は7位でしたが順位を上げました。研修などを通じて、性別や国籍など多様性を受け入れる環境づくりを推進しており、同社グループで初の女性社長が誕生するなど、女性リーダーの活躍も目立っています。
住友生命は、トップダウンで働き方改革に取り組んでいます。主な取り組みとしては、午後20時にパソコンを強制的にシャットダウンしたり、持ち帰り残業ができないように工夫しています。

JTBでは、女性の課長職比率が約4割と高くなっています。4月には女性の執行役員を配置しました。
5位は花王グループ、6位はセブン&アイ・ホールディングスなど、10位以内の企業は大手の小売業が目立ちました。
花王や資生堂は女性管理職の登用に積極的であり、セブン&アイ・ホールディングスは祝日限定で社内保育サービスなどを備えており、仕事と育児を両立しやすい環境を整備しています。

テレワークなどの導入が進み、柔軟に働ける環境づくりが広がっています。全回答企業の1人当たりの総労働時間は、平均で年1976・9時間となり、昨年比で5・8時間減少しました。

【女性が活躍する会社】

順位 企業名 (総合点)
1 ジョンソン・エンド・ジョンソン日本法人グループ (76.8)
2 住友生命保険 (76.6)
3 J T B (76.6)
4 パソナグループ (76.5)
5 花王グループ (76.3)
6 セブン&アイ・ホールディングス (76.1)
7 日本アイ・ビー・エム (75.8)
8 イ オ ン (75.7)
9 資 生 堂 (75.3)
10 リクルートグループ (75.2)

(出典:2018年度版「女性が活躍する会社ベスト100」)

[参考記事:2018/05/06 日本経済新聞]

名著「ビジョナリーカンパニー」でもお馴染みのジョンソン・エンド・ジョンソンが、女性活躍においても評価されました。
働き方改革、ワークライフバランスという言葉をよく耳にするようになりましたが、これは仕事とプライベートをきっちり分けるとか、プライベートの方を優先させるとか…ではなく、プライベートと仕事の「相乗効果」を図るものなんですよね。プライベートを充実させることで、仕事の効率やパフォーマンスを高め、成果を出す。少子高齢化が進む日本社会で、「時間当たりの生産性をいかに高めるか?」は大きな課題です。