台湾発のお茶専門店「Gong Cha(ゴンチャ)」を運営するゴンチャジャパンは、年間30~40店を出店していきます。

淹れたてのお茶を気軽に味わえるカフェとして需要を開拓していきます。「コーヒーは苦手でもコーヒー店の雰囲気が好き」といったお茶好きの若い女性にアピールしていきます。

2018年は10店舗程度の出店が決まっています。2019年は35店舗、2020年に45店舗ほど出店し、2020年末には100店舗規模にする計画です。
カフェを好む20代の女性を主なターゲットにし、30~40代の主婦層やお茶が好きなシニア層にファンを広げていきます。

ゴンチャは2015年に東京の原宿に日本1号店を開きました。
現在は14店舗を出店しており、ショッピングに出かけるような非日常エリア、通勤や通学で利用するターミナル駅、日常生活になじんだ住宅街などで展開しています。10代の女性からシニア層まで、幅広い年代から受け入れられており、25%がリピーターだといいます。

紅茶がジャスミンティー、ウーロン茶をベースとしたドリンクに、牛乳やアロエ、タピオカを組み合わせ、選ぶ楽しさが人気の背景にあるといいます。
お茶やタピオカは仕込んでから1~2時間で使い切るため、常にフレッシュな味が楽しめます。

お茶ではかつてタピオカ入りのアイスミルクティーがブームとなりましたが、ゴンチャはミルクティーを押し出すことはしていません。自分好みの本格的なお茶が楽しめるカフェというコンセプトにしています。
夏場だけでなく、冬場のホットティーも人気が高く、さらにカップルでの来店をきっかけに常連になる男性客もいることから、幅広いメニューを揃えています。

コーヒー店でも紅茶のメニューを充実させるなど、コーヒーが苦手な人も顧客として取り込む傾向があります。ゴンチャではカフェで「お茶」を飲む需要が国内で年間1,800億円になると見込んでおり、市場の数%の獲得を目指します。

ゴンチャは2006年に台湾で誕生し、アジア圏や北米を中心に約1,400店舗を展開しています。日本ではリヴァンプ(企業支援会社)が運営に関与しています。
基本となるお茶が4種類、そこにタピオカやアロエなどのトッピングを入れられ、組み合わせは2,000種類になります。2017年の国内の売上高は約10億円です。

[参考記事:2018/05/11  日経MJ]

ゴンチャでは、茶葉にこだわった高品質の台湾ティーを提供しており、甘さや氷の量、トッピングなど、自分の好みで選ぶことができます。日本と台湾は文化が似ているので美味しい「お茶」というコンセプトに共感する方が多かったのでしょう。これからの展開が楽しみですね。
あらゆる市場は飽和状態と言われていますが、ビールよりチューハイ、コーヒーよりもお茶を好む方がいて、そのニーズを見つけて絞り込んでいくことで、まだまだ参入の余地はありそうですね。
私は台湾に行きたくなりました~~!