新日本プロレスリングは、6月1日付で新社長にハロルド・メイ氏を迎える人事を固めました。

メイ氏は2015年~2017年に玩具大手タカラトミーの社長を務めており、業績を回復させた実績を持ちます。
経験豊富な経営者を迎え入れ、動画配信等の海外展開で収益体質を変えていく方針です。

メイ氏はオランダ生まれで、タカラトミー社長の前は、外資系メーカーでマーケティングを担当していました。ユニリーバ・ジャパンでは「リプトン」の販売を担当していたほか、コカ・コーラでは奇抜なCMで「コカ・コーラゼロ」をヒットさせました。

富山幹太郎氏(タカラトミー代表取締役会長)に引き抜かれて2015年にタカラトミーの社長に就くと、着せ替え人形の「リカちゃん」にテコ入れを行いました。老舗企業を復活に導き、2017年末に退任しました。

新日本プロレスは有名レスラーが活躍しているプロレス興行の日本最大手です。2012年にカードゲーム会社に買収されています。
女性客の獲得などで2018年7月期の売上高は約46億円と、21年ぶりの過去最高額を見込んでいますが、さらなる成長には動画配信など海外市場の取り込みが不可欠となっています。
新日本プロレスはプロの経営者を迎え、今後は競争力の底上げを図ります。

[参考記事:2018/05/14 日本経済新聞]

プロレスにもプロの経営者が起用されることになりました。タカラトミーのV字回復を達成したメイ氏は、少年期を日本で過ごしたことがあるオランダ出身の実業家です。一方で、大のプロレスファンだそうです。メイ氏はマーケティングの経験が豊富で、ブランド力強化にも定評があるプロの経営者。メイ氏は大好きなプロレス業界でどんな手腕をみせてくれるのか、親日プロの今後のさらなる発展が楽しみですね。